正解のない時代での取り組み方

帝京大学ラグビー部。

2009年度から2017年度までの

ラグビー大学選手権9連覇を達成した。

毎年主力の4年生が卒業し、

新入生が加わる大学のチームの中で

9連覇を成し遂げた要因について調べてみた。

帝京大学ラグビー部のスローガン(主張や理念)が、

「脱・体育会系」

従来の体育会系の組織の構造を変えた。

構造改革によって下級生の意識が、

「恐怖・やらされ感」が

「リスペクト・あこがれ」に変わって行った。

それに伴い、上級生の意識にも変化が現れた。

恐怖を維持するために振る舞っていた行動が、

リスペクトを維持するための行動に変わっていった。

選手の意識の変化が、

チームのコミュニケーションに変化をもたらした。

効果的なコミュニケーションが増えた結果、

チーム力が上がった。

面白い分析を当時の監督、岩出さんがしている。

6連覇までは、下級生が上級生に感謝していた。

雑用の負担を下級生は理解していたから。

それがリスペクトにつながった。

この組織構造が当たり前になってくると、

下級生が雑用の負担を理解しなくなったとのこと。

雑用を体験したことのある者と

していない者との意識の差である。

その結果、チームが仲良しチームになってきたと

岩出監督は分析していた。

仲良しチームが良くないわけではないが、

試合で窮地に立たされた時に

力を発揮しにくくなったそうだ。

社会環境や選手の生活様式が変わってきている。

組織の構造も変化していくことが必要。

現代社会に求められている組織構造は、

いかなるものか?

正解のない時代に突入した。

考えて創り出すしかない。

わからないことに

トライし続けなければならない

時代がやってきた。

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