目的が行動に及ぼす影響
「次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する」
愛媛県のサッカークラブ、
FC今治の理念である。
FC今治のスタジアムには、
スタンドとピッチに柵を設けていない。
共助の象徴であるスタジアムに
それがあることの方が不自然だから。
そんなFC今治から5月2日に
謝罪の声明が出された。
《先日の試合(2023年4月30日に行われた2023明治安田生命J3リーグ 第8節 vsY.S.C.C.横浜)に関して、我々を支援してくださっている方々、応援してくださってる方々に、心よりお詫びを申し上げます。
試合結果ももちろんですが、どういう理由であれ、2人も退場者を出し、全体として相手やレフリーをリスペクトする姿勢が足らなかったと思います。試合を見て不快に思われた事と思います。我々の企業理念に掲げる心の豊かさやフィロソフィーに共感してくださっている皆さまを裏切る試合だったと思います。
本当に申し訳ございませんでした。勝つことはとても大切な事ですが、我々はそれ以上に大切にしているものがあります。それを選手、スタッフ、社員含め改めて肝に銘じて前に進みます》
私が取り組んでいる
コーチングの研修で目的の重要性について、
伝えている。
今回のFC今治がとった行動。
目的が明確にあるから、できた行動。
さらに、
その目的に対する関係者の意識の強さが
今回の声明に至ったと思った。
スポーツクラブ、企業、各種団体が
目的を掲げている。
何のために活動しているのか?
今の活動は、目的に対して効果的なのか?
活動の指針となるものが目的。
目的地が明確でなければ、
どこに行ったらいいのかわからない。
あやふやな意識は、
思いきりのいい行動を妨げる障害となる。
思い通りの結果にならなかった時、
人のやる気に焦点が当たることが多いが、
深掘り(チャンクダウン)していくと、
「目的」に関わることに辿り着くかも知れない。