求めるものを邪魔するもの
小学校の教室での
教員と子どもとの会話。
教員:「分数➗分数の計算ができる」が、今日の授業のゴールです。この時間の終了5分前には、今日の学習が身に付いたかどうかを点検するためのテストをします。内容を身に付けることが目標ですので、教室のどこで、どんなふうに学習しても構いません。教科書を使いたい人、プリントで学習したい人、先生の説明を聞いて学びたい人、一人で学びたい人、友達と学びたい人、それぞれ選んでください。質問はありますか?
子ども:「教室のどこで、やってもいい」なら、立っててもいいんですか?
教員:あなたがゴールに到達できて、他の人の学びの邪魔しなければ結構です。
子ども:解答を見ながら、やってもいいですか?
教員:今日のゴールに到達できれば、つまり問題が解けるようになるなら結構です・・・。
個を尊重した取り組み。
沢山の人が、求めている取り組みだと思う。
にもかかわらず、取り組められていない現状がある。
要因は何か?
学校の仕組み。
1クラス、35人。
一人の先生が受け持つ子どもの数。
二人の先生でも、一人で13人。
仕組みを変えない限り、
先生たちの負担は増すばかり。
日本の未来は、
子供たちの育成にかかっている。
育成と教授は違う。
教授は、現状の仕組みでも効果はある。
が、
育成になると、そうはいかない。
教育現場の仕組み。
変える必要性を強く願う。