指し示して導く、指導者の役目を考えてみた
パラリンピック水泳選手、
河合純一さんの言葉が興味深い。
「目が見えなくなってからの水泳の方が面白い」
見えなくなってから、
動作に対する意識が
フォームではなく、
自分の意識に行くようになった。
さらに情報は、
フィードバック(FB)や触覚によるものが、
主となり、常に考えるようになった。
それが愉しくて仕方ないそうだ。
視覚情報やアドバイスが
選手の感性を発揮させない
障害になっていたのかもしれない。
見えないから視覚情報はない。
健常者のコーチは、
見えない経験がないから
アドバイスする人がいない。
よって
あるがままの情報や感覚が主となり、
それらが、自らの思考へ導く。
考え、実践して新たな自分を作りだしていく。
まさに自分の体を使った人体実験。
彼は言った。
「考えながらスポーツをすることは、愉しい」