誰のため? 何のため? 考えてみませんか
水族館プロデューサーの中村元さんが、
飼育員時代に気づいたこと。
お客の後をつけて観察してみると、
水族館のお客が一番熱心に見るのは、
珍しい魚がいる水槽ではなく、
「青の透明感や清涼感が感じられる水槽」
場所も重要で、入口近くは
「しょぼい水槽」でもよく見られるのに、
順路の最後にある
目玉の水槽はあまり見られない。
お客は入館料を払った直後は一生懸命眺めるが、
だんだん疲れ、最後には
時間がなくなって速足で返っていく。
最後のクライマックスにかけて
徐々に展示を盛り上げる水族館業界の常識は、
ズレていると気づいたそうだ。
魚に詳しい(見せたい)人の『視点(意識)』と、
詳しくない(見たい)人の『視点(意識)』は違う。
水族館は、誰のためにあるんだろう?
水族館の
「存在意義は、何だろう?」