日本の指導者って、どう?
「わかった?」
この言葉の無い社会が望ましい。
子どもへの指導現場でよく使われる言葉。
子どもに何かを伝えた後、
念を押す。
そう尋ねられても
「わかりません」と
返せる子どもはなかなかいない。
だまってうなずくだけ。
「わかった?」は、
「わからないことはありませんよね」という感じ。
「わからないところは、どこかな?」に変えると、
返事がしやすい。
「わかった?」は、
わかることが当たり前という
無言のプレッシャー。
「わからないところは、どこかな?」は、
わからないことがあることが当たり前という、
安心感。
あるスポーツ指導の風景
指導者:「わかったか!」
子ども:「はい!」
子どもたちの態度で、
日ごろの指導者との関係が想像できる。
指導者と選手の関係。
日本では、
選手は調子がいいと、指導者に近づき、
悪いと離れる。
調子が悪いと、叱られるから。
アメリカでは、
その逆である。
調子が悪い時に助けてもらいたいから。
指導者は、何のためにいるのか。
それがわかれば、
言葉のかけ方も、
変わってくるだろう。