笑いと問いの共通点
落語家の春風亭小朝さんは言う。
人は少し余裕がないと笑いを求めないし、
笑う気にもなれないものです。
ただし、例外もあるんです。
私には忘れられない写真がありまして、
それは戦地で慰問の漫才を見て
兵士たちが心の底から笑っている
1枚の写真です。
そこにいる兵士のみなさんは、
数日後には厳しい戦いを
しなくてはいけません。
日本へ二度と戻れないということも
わかっていたでしょう。
そこまで覚悟を決めた時、
笑いは人間にとって
救いになるということを
証明しているような写真でした。
人が笑いを楽しめる時は、
いくらか精神的に余裕と希望がある時か、
本当に覚悟が定まった時。
そしてわれわれ芸人は、
いてもいなくてもいい存在、と。
この記事を目にした時、
芸人さんとコーチが、重なって見えた。
悩みや、不安を抱え何かにとらわれている人の
「視点」を変えてあげること。
未来へ進むことの後押しをしてあげる存在。
「落語」と「問い」
同じ匂いがした。