指導者の立ち位置
人が安定した生活を営むのに
統計、データは欠かせない。
一方、数字で行き先が決まる人生はつまらない、
と人は心のどこかで思っている。
スポーツで時々起こる番狂わせが、
人々の心を躍らせるのにも
そういう心理が働いているのかもしれない。
2015年、ラグビーW杯で、
当時世界ランク13位の日本が、
同3位の南アフリカを破った一戦。
世界ランクがどうした、
未来は自分たちで決めるんだ、
という反抗心が、
番狂わせを起こしたのではないか。
反抗心を強く持つ者の特徴は、
自分の考えを明確に持っている。
それが無い者は、
周りの評価や意見に惑わされ、
結果として、試合で本来の自分の能力を
十分に発揮できないことが多い。
自分の力が存分に発揮できなかった時ほど、
悔しいことはない。結果がどうであれ。
指導者の役目とは、
選手が自分の力を存分に
発揮できる選手になるための
『支援者』であること。
支配者であってはならない。