「問い」と「思考」の関係
2019年の全英女子オープンゴルフで
優勝した渋野日向子さんを振り返った。
彼女の技術はもちろん、
プレーの動作に魅了された。
普段と変わりない、
もぐもぐタイムと
笑顔。
スポーツの楽しさを
私にシャワーのように浴びせてくれた。
まさに、プロフェッショナルだと思った。
そんな彼女と報道陣との一問一答。
報道:「賞金で自分へのご褒美は?」
渋野:「ちなみに賞金はいくらなんでしょうか?」
報道:「すごくいいものが買えるぐらいですよ。」
渋野:「何を買おうかな… とりあえず、死ぬまで食べるお菓子を買いたいです」
彼女の賞金額の「問い」に対して、
報道陣の返事に驚嘆した。
もし、67万5000ドル(約7200万円)と返事をしたなら、
彼女の思考範囲は、7200万円以内の思考になり、
返事も変わってきたんだろうな。
彼女の内面を知るために、
彼女に思考範囲を固定しないような「言葉」
そんな問いかけをした
報道陣の問いの質に感心した。
世間では、
問いの質に関して意識が高まっている。
選手に対する最初の質問が、
「今日の試合、いかがでしたか?」
「試合を振り返ってどうでしたか?」
何が聞きたいんだろう?
この問いから選手は何を答えるんだろう?
問いの質が思考の質に影響する。