スポーツの捉え方が、スポーツ環境を創る
スポーツコーチングゼミに参加してきた。
講師の方は、
中野吉之伴(なかのきちのすけ)さん。
元ブンデスリーガクラブのフライブルガーFCほか、
地元に密着したドイツサッカーの現場で
様々なカテゴリー・年代の監督を歴任。
ライターとしては現場経験を活かした
論理的分析をベースに
ドイツサッカーを中心に
様々な試合や選手に関する記事を手掛け、
特に育成・指導者論に関する記事を得意としている。
前半は室内で講義。
後半はグラウンドで
小学生への指導を見学した。
講義時の受講者からの質問。
「小学生の指導は、コミュニケーションを主に取り組んでいると伺いました。それを達成した次の取り組みを教えてください」
講師の中野さんは答えた。
「コミュニケーションが達成されることはないと思います。毎回指導していきます。子ども達には、100回以上はコミュニケーションに関することを伝えるからね、と言っています」
質問と答えを聞いて、
その人の思考の傾向が見えたように感じた。
「技術」か「関わり方」か。
後半のグラウンドでの指導。
子ども達への「問いかけ」が7割、
「説明」が3割。
子ども達の練習中も、
個々に声をかけていた。
肯定的な言葉。
承認している言葉。
コーチングだった。
終了後に質問した。
スポーツ指導の収益化(マネタイズ)について。
彼のドイツでの指導報酬はないとのこと。
ボランティアだそうだ。
マネタイズ。
スポーツ指導と同じように
重要な案件だと考えているとのこと。
日本のスポーツ指導の重要課題である。