成熟の捉え方
人の成熟に対する
新たな視点に出会った。
「人の成熟とは、複雑化していくこと」
量的な広がりや範囲の広がりが、
成熟ではないということ。
細胞分裂していくことにより、
昨日よりも異なる人間になること。
量が増えるのではなく、
複雑になって、
別の人間になるという考え。
積み重ねることで、
量が増えていくという
捉え方をしていたが、
複雑化という視点ならば、
量が増えるとは限らない。
新しい物ができれば、
失う物もあるということである。
子どものころは、
ビールの苦さが嫌だったのに
大人になるとビールがおいしく感じる。
舌の細部分裂により、
味覚に変化が生じたということ。
子どものころ好きだった甘いジュースが、
それほど好きではなくなることが
複雑化による成熟ということになる。
好みが変わったり、思考が変わるのは、
複雑化によるもの。
腑に落ちた。
思考の質は、行動の質に影響する。
今まで行っていた行動を、
やらなくなるということは、
複雑化した結果であって、
意欲が減退したとは限らない。
指導者の視点に加えることによって、
子どもとの関り方に幅が出てくると思った。
成熟とは、「量」ではなく、
「質」の変化。
複雑化と成熟。
なるほど。