相手が受け取ってくれる伝え方
キリンホールディングス社長、
磯崎功典(いそざきよしのり)さんの
言葉が私の考えを加速させた。
彼が30代後半のころ、
岳父(妻の父:しゅうと)に言われた。
「今日は食事の前に、君が書いた卒論の要旨を5分以内で説明してくれないか」
論文のポイントを10分間ほど説明した後、
言われた言葉が、
「もう少し要点をコンパクトにした方がいいね」
「君もやがて偉い人と話をする機会があるだろう。しかし、上の人はとても忙しいので、要は何かを簡潔明瞭に語らないと耳を傾けてくれないよ」
と優しくたしなめられたそうだ。
講師をしている自分自身を振り返ってみた。
説明や提案は簡潔明瞭であるか。
文章は、簡潔にまとめているか。
相手に伝えるということは、
相手の時間を自分が奪うことでもある。
人の1日の時間は、24時間。
その貴重な時間を
自分に使ってもらうために、
自分は、どれだけの努力をしているのだろう、と。
ただ、思いつくまま発信していたのでは?
自分が有意義だと感じる時間って
どんな時だろう?
話を聴いたり、読んだりしている中で、
自らの頭を使っている時だな。