「やらせる」から「したいと思う」という関わりへ
「殴られて、目が覚めた」
「しごきが自分を成長させてくれた」
人は辛かったことや苦しかったことを
美化する傾向がある。
「あの時は苦しかったけど、いい思い出だよな」
辛かったことが、
無駄になってしまうと思うから。
体罰によって心にキズを負ったり、
身体に障害を残してしまった人も
いることを忘れてはならない。
「不便益」という言葉がある。
不便さが喜びを創り出す。
神殿までの道のり。
沢山の階段、辛い。
苦難を乗り越えた先に神殿があるので、
ありがたさが半端ない。
コミュニケーションでも
同様なことが言える。
すんなりと仲良くなった相手、
同じ苦難を乗り越えた相手、
親密度が異なる。
選手の受動的な行動は、
「苦しいし、辛い」
主体的な行動は、
「苦しいけど、辛くはない」
「やらせる」関わり方から、
「したいと思う」指導への転換が、
暴力的な関わりを無くすことにつながる。
