曖昧(あいまい)さが、悩みを創る

ある企業の入社試験。

最終面接に残った二人の学生に、

社長が厳かに言った。

「わが社にイエスマンはいらない」

一人目の学生、

「おっしゃる通りです。異論があってこそ議論は深まり別の選択肢が生まれ得る」

二人目の学生は、

「それは違うと思います。賛成なら賛成でいいはず。イエスマンはダメの決めつけは、逆に自由な議論を阻害するでしょう」

あなたがこの社長だったら、

どちらの学生を採用しますか?

社長の「イエスマン」の言葉の曖昧さが、

人に悩みを与えてしまっている。

「イエス」は、何に対してのものか?

発信した「人」に対するイエスなのか、

「発信内容」に対するイエスなのか。

社長の発言の意図は、何だろう?

あなたの視点は、「人」、「発言内容」、

どちらに焦点を当てましたか?

他のところに焦点に当てた人も

いるかもしれません。

後日、内定の連絡を受け取ったのは、

一人目の学生だった。

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