障がい児との接点が生み出すもの
サッカークラブのFC東京は、
知的障がい児向けの
「あおぞらサッカースクール」を
毎週火曜日に開催している。
ダウン症、多動症、自閉症など障がいは様々。
「障がい児は人に認められず、自尊心を傷つけられてきた。そういう子の居場所をここにつくってあげている」
自分が受容されていると感じた子は、
表情が明らかに変わるという。
健常者への指導にも通じるものがあり、
障がい児と接しながら
コーチは磨かれているそうだ。
「子どもたちはこの1日のために他の6日を過ごす。ここでコーチと一緒に楽しむために体調を整えてくる。そうすることによって日々の生活が安定する」
と副理事長は話す。
スポーツの効用がそこにある。
FC東京U-18(18歳以下)の選手と
あおぞらサッカースクールが
合同練習を行った。
U-18の選手は周りに目を配り、
「この子はボールを触っていないよ」と
伝えあってパスを出した。
コーチも選手もクラブのスタッフも
気づかされることが多いという。
「言葉」を使ったセッション。
「身体」を使ったセッション。
「言葉と身体」を使ったセッション。
「スポーツ」ってすごい。
私の中の『コーチング』の幅が、
広がりそうな気がした。
