学校教育とスポーツ指導、何がどう違う
同年齢の子を一斉に入学させ、
学習内容が定着していなくても
決まった時期に卒業させる
日本の義務教育(「履修主義」)。
「一律・平等」の重視は教育水準を底上げした一方、
横並びで硬直した学校生活を生み、
子どもの個性に合った指導を難しくした。
目標の達成度に応じて進級を決める
「修得主義」を取る欧米。
「修得主義」は一人ひとりに応じた学びを
実現する土台にもなる。
国際学力調査で上位のフィンランドは、
就学や卒業の時期、
留年や飛び級も本人や保護者が選ぶ。
教育課程は教員が決め、
子に合わせた指導が可能だ。
形(量)にこだわる「履修主義」
内容(質)にこだわる「修得主義」
スポーツ指導。
体力も技術も性格も違う選手。
全員に同じ練習を指示する指導。
その指導が選手にもたらすものは何?
指導者はもちろん、保護者、選手の
「多様性」の理解力、対応力に
スポーツの社会的地位(ステータス)が
左右される。
