笑い
哲学者の土屋賢二(つちやけんじ)さんは言う。
動物は笑いません。
人工知能(AI)も笑いません。
なぜ、人間は笑うのでしょうか。
人間は、
物事をそのまま受け入れる動物と違って、
必要以上に重要視したり、
深刻に捉えたりするからです。
そして、そういう「こだわり」から
解放された時、人間は笑います。
解放する力がユーモアです。
身に降りかかった不幸も、
われわれは深刻に捉えがちです。
だからコントでは、お葬式や失恋、
受験の失敗などがテーマになります。
お葬式の最中に子どもが騒いだので、
大人が「うるさいぞ、ぼうず」と叱る。
お坊さんのお経がピタリと止まる。
笑ってしまいますよね。
死の恐怖に対し、
間接的な形ではありますが、
深刻になりすぎる必要は
ないのかもしれないと
気付かされるからです、と。
ということは、笑わない人は、
物事を重要視しない、
深刻に捉えない人、
ということなのか?
もしそうであるならば、
考えることをしない人ということなのか?
笑う人を増やす。
