成功体験と失敗体験
先日、ハンドボールの指導で
ハーフコートでの3対3の練習を提案した。
選手も受け入れ練習していると、
途中で、一人の生徒が、
活動スペースを狭めるための
ラインを引き出した。
横いっぱいを使うのではなく、
中央の狭い部分に
活動範囲を狭めたのだ。
私は選手が、
どう取り組むか観ていた。
活動範囲を狭めることによって、
失敗が増えてきたというか、
成功回数が減ってきた。
終了後、
活動範囲を狭めた選手に訊いてみた。
私 :「範囲を狭くした理由は何?」
選手:「広いと簡単に成功してしまうから」
私 :「成功することって、良くないこと?」
選手:「難しくてできない方が、みんな必死にやるから」
なるほどと思った。
できないことを体験させることによって、
「やる気」を出させる。
できてしまうと、気が緩んでしまう。
果たしてそうだろうか?
先進国の若者の中で、
「自己肯定感」が1番低い日本の若者。
幼い頃からの成功体験と失敗体験の数。
「自己肯定感」「自己効力感」への
影響について考えてしまった。
