受け身と自発

「学校の体育の授業というのは、人をスポーツ嫌いにさせるために存在するのではないか」

作家の村上春樹さんは、

随筆でそう振り返っている。

同じ体操着を着て、

やりたくない運動をさせられるのが

苦痛で仕方なかった。

自分は運動が不得意だとも

思っていたという。

スポーツ観が、

社会に出て180度変わったとのこと。

自分の意思で

興味のある運動をしてみると、

実に楽しいそうだ。

今ではすっかりマラソン好きになり、

走ることについての本まで書いた。

サッカー日本代表の本田圭佑さんが、

先進国と途上国、

親と子、

指導者と教え子、

スポンサーと選手・チーム、

大切なことは依存から自立への関係を

発展させることと言っている。

依存をやめるのではなく、

受け身的(受動的)な依存から、

自発的(能動的)な依存に

変えていくこと。

本田さんの目に日本は、

「ミスを許さない、怖がる社会」と映る。

彼は言う。

「欠点をなくす教育を否定はしないが、チャレンジしない、自分の意見を言わないネガティブな性格を構築している面はあるでしょう」

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