スポーツをする目的
2022年の北京冬季五輪。
スピードスケート女子1000㍍に出場した、
小平奈緒(こだいらなお)選手。
レース後、1か月前に右足を捻挫していたことを
明かし、語ったことを思い出した。
「今を乗り越える姿は見せられたかな」と。
2018年の平昌五輪後、
五輪金メダリストという重圧を抱え、
「いつも通り生活していても、周りの目が気になってしまっていた」
2019年10月、練習拠点の長野市が、
洪水被害を受け、ボランティアに
一市民として活動に加わった。
彼女から清掃支援を受けた方が、
「他の方に聞くまで全然気付かなくて。それくらい自然だった」と話す。
小平選手にも貴重な時間となった。
「地域の人に身近に感じていただきながら競技ができる幸せも感じて、壁を自分で壊していく時を過ごすことができた」と話し、
それからはのびのびと
生きられた気がしたそうだ。
「スポーツを通じて人生を豊かにしていく。豊かに過ごしたいと思うと勝敗がすごく小さく思えてくる」
と語る。
再出発してたどり着いた境地である。
レース後、彼女は言った。
「湧き上がる力に奮い立たされて、立ち上がれるのが人間だと思う。誰でもその能力を持ってるんだってことをスポーツを通じて感じてもらえれば、本当に幸せだな」
