指導者の役割って、なんだろう?
「主体的な学び」って、何だろう?
チャイムも時間割も通知表もない
長野県伊那市の伊那小学校。
学校生活の中心は総合学習。
「内から育つ」という理念。
4年生の児童が
2階建ての家屋を建築している。
しばらくすると言い合いが起きた。
一人がミスを指摘すると、
別の子が打開策を提案。
力を合わせて巨大な木材を動かし始めた。
教員の主導ではない。
担任の先生は、
「できるだけアドバイスせず、子どもの意見をしっかり聞いて『どうしたらいいと思う?』と一緒に考える」
と話す。
児童にとって教員は、
ともに学ぶ伴走者のような存在。
もうひとつの教員の役割は、
活動の過程の中で必要となる学びを
タイミング良く教科学習に当てはめること。
建築で言えば、
面積の求め方や垂直、平行、立体の概念など、
算数の単元を理解することが必要になる。
ただし、
あくまで目的は家を建てることで、
算数はそのための手段。
まさに、
『視点を変える(リフレーミング)』