見失っていたものを気づかせてくれた出来事

十数年ぶりの体験をした。

ゴルフで、18ホールを歩いてラウンドした。

1度も乗用カートを利用せず、歩き通した。

乗用カートのないゴルフ場だったから。

誘われた時、歩きのゴルフとは、

一瞬たりとも思わなかった。

前半は、

自分の循環器機能との戦いだった。

段々慣れてくると、

見失っていたゴルフ場の魅力に気付かされた。

きれいな芝生の緑。

たくましい木々。

カートに乗っていたなら、

このようなことに気づかなかった。

ゆっくりとした時間が、

気付きを与えてくれた。

途中にある茶店のありがたさを痛感した。

やっと休憩できる。

この安ど感は、

何事にも代えがたいものだった。

カートに乗っていた時には、

トイレ休憩を主としていて、

休むという意味合いは薄かった。

便利さが、

快適さと時間の短縮をもたらしたが、

人の感性を鈍らせたと

感じたラウンドだった。

ラウンドを終えた後は、

肉体的な大変さはあったが、

精神的な満足感を感じたプレーだった。

「こんなゴルフもいいね」

と誘ってくれた仲間にお礼を言った時、

「また、誘いますね」

という言葉に対して、

すぐに返事ができなかった自分がいた。

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