伝えるのか、気付かせるのか
① 「部屋に帰ったら脳ミソを探せ。どこかにあるはずだ」
② 「みんなも手伝ってあげてくれ」
③ 「でも、今日の練習で君が一番いいタックルをしていたね。あとは、脳ミソを入れれば完璧だぞ」
ラグビー日本代表ヘッドコーチの
エディー・ジョーンズ氏が、
7年前に日本の高校生チームを
コーチした時の一場面。
エディー氏が全員を集めて、
アドバイスとして、
3つのポイントを投げかけ、
確認するために質問した時、
その生徒が答えられなかった場面で、
言った言葉である。
このような状況に出くわした時、
よく見られる指導者の言葉。
指導者A:「しっかり聞け」
指導者B:「意識して聞け」
エディー氏の「脳ミソを探せ」と、
2人の指導者の声かけ。
どの声かけが、
選手に変化をもたらすのだろう。
指導者3人とも
「常に脳を使って考えながら対応できる選手になってほしい」
と、思っているはず。
「教える」のか、「気付かせる」のか。
エディー氏の
①の言葉は本人、
②の言葉は選手全員に
気付かせようとしているのでは?
さらに、③の言葉かけにも注目した。
練習でのタックルをほめ、
脳ミソのないことを伝え、
よかったことをほめ、
最後に
課題をクリアーしたならば完璧と
構成している。
コーチからの課題を
選手が、
『探しに行き』、
『気付き』、
『探し当てる』
行動に変化が生まれる。
行動を促進させること(主体的に)。
コーチの役目の1つなんだろうな。