人の「行動変容」を促すもの

大阪大学の大竹文雄特任教授が、

行動変容を促すキーワードが、

『利他性』であることを突き止めた。

広島県が県民1万人に、

激しい雨のさなかに行政から

次の3つの呼びかけが届いた時に

「実際に避難しようとするかどうか」を聞いた。

A:「これまで豪雨で避難した人は周りの人が避難していたからという人がほとんどです。あなたの避難は(周りの)人の命を救います」

B:「これまで豪雨で避難した人は周りの人が避難したからという人がほとんどです。あなたが避難しないと人の命を危険にさらします」

C:「広島県では夏場に土砂崩れなどが発生しています。危険が迫った時に正しく判断できる力をつけ、災害から命を守りましょう」

Cは従来の県の呼びかけ、

AとBは大竹教授らの考案した、

自分の行動が周囲の人に影響

(Aはいい影響、Bは悪影響)

を及ぼす点を強調したメッセージ。

結果は、

Cは行動変容を促す力が乏しく、

AとBには人を動かす力があった。

自分だけでなく他人のためにもなるという

『利他性』

を軸にしたメッセージの方が

はるかに効き目があることが分かった。

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