スポーツ指導の目的 ④

「須江監督にとって、部員はどういう存在?」

という質問に対して

仙台育英高校野球部、須江監督は答えた。

「僕からすると、仲間、同志、家族、子ども、生徒」

「自分の人生に彩りとか喜びを与えてくれる存在ですね」

彼の発言(アウトプット)の内容から、

彼の思考が垣間見得た。

「〜やらせる」

「あいつら」

「やつら」

「ダメだ」

「何やってんだ」

というような上から目線的な言葉や、

否定、非難もない。

人の思考は、アウトプットに表れやすい。

言葉や態度に。

指導者の発する言葉や内容が、

指導者の思考を表していると思うようになった。

須江監督の言葉には、

試合結果に関する内容は本当に少ない。

須江監督と部員との関係は、

まさに対等な関係と感じた。

チームには色々な人がおり、

みんな違う。

多様な人の集まりだからこそ

「目的」が重要となる。

さらに「目的」を達成するために

「期限を決めた目的地(ゴール)」を設定する。

みんなは、自分が持っている能力を

チームに提供しながら「ゴール」に向かう。

提供するものは、人それぞれ。

監督の立場の人は、その人が持っている能力を。

部員は、それぞれの能力を。

目的が明確なチームとそうではないチームの差は、

試合の結果ではなく、

人生に大きな差が出ると思った。

学校の部活動が、

地域のクラブに移行する方向で動き出している。

活動形態が変わり、

指導者も変わる。

ハード面だけでなく、

指導者と子どもの関わり方という

ソフト面も変わる必要性を強く感じる。

仙台育英高校野球部の取り組みで、

何(What)が必要で、

なぜ(Why)そうなのかが提供された。

今後の課題は、

「どうすればいいか(How)」

私、お手伝いできます。

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