スポーツ指導の目的 ③
仙台育英高校野球部、須江監督は部活動について語った。
部活動をしている本当の目的、
仙台育英として活動している本当の目的は、
日本一を取ることではなくて、
自分が親になったり、
社会的責任がある年齢になった時、
自分がどういうことを考え、振る舞い、行動をとれば
幸せだと思える時間がやってくるのかというものを
ベースにしたいんです。
それが目的です。
そんな彼にインタビュアーが、たずねた。
「日本一になった監督が、その目的でいいんですか?」
彼は答えた。
「日本一を目指すことを否定しているのではない」
「それを目指さないと、得られないんですよ、目的を」
彼の発言を聴いて思った。
彼の行動には、
「目的」が明確に描かれており、
その「目的」に向かう手前に
「ゴール(目的地)」が設定されている。
日本一という、ゴールが。
「ゴール」は「目的」を達成させるための
1つの通過点に過ぎない。
スポーツ指導の実施計画が明確に描かれており、
それを選手に伝え、
合意を得て、活動している。
結果として、今回の日本一があったと思った。