哲学教室と指導の共通点
五歳児4人の前に出されたのは、
『コミュニティーボール』と呼ぶ
毛糸の玉。
「ボールを手にした人が話すルール。持っていない人は話を聞きましょう」
と、講師が促すと、
子どもたちはボールを
順に回しながら語り始める。
テーマは、
「教室内でどう呼ばれたいか」や
「どんな食べ物が好きか」など。
初日の狙いは、
意見が違っても
安心して話せる環境をつくること。
対話によって、
他の価値観にぶつかり、
自分の考えを更新していくことが
哲学の基本。
実社会では、
あまり役に立たない学問などと
敬遠されたりする哲学。
そんな「哲学教室」を
選ぶ保護者が増えつつある。
指導の場面に
通じるものがある。
どこが?
最初に安心して話せる
環境をつくることから始めていること。