異質が生みだすもの
日本初のエアバッグ導入に関わった
ホンダの技師が、
ファッションデザイナーの
伊藤卓哉氏に訴えた。
「使われないのに越したことはないのに、最後は捨てる。そんな切ないことがありますか」
伊藤氏は衝撃を受けたそうだ。
「万が一のためだけのモノを作ったこともないし、技術者の悔しさがあることも知らなかった」と。
そこで伊藤氏は、
エアバッグとシートベルトをリサイクルした、
バッグ作りに取り組んだ。
物作りに対する様々な考えがある。
それらを知ることによって、
新たな思考が生まれ、
新たな行動が生まれる。
同質だけでの関係では、
新しいものは生まれにくい。
異質が必要。
分かっているはずなのだが、
同質を求めたがる。
安心・安全だから。
異質との関わり方。
学習によって身につけられる。