対話になくてはならないもの

ゴルフ場でのキャディさんとの会話。

私  :「キャディさんって、訊いてもいないことを言う人が多いよね」

     「右側に池がありますとか、左はOBですなど」

     「事前に情報を伝える理由を教えて」

キャディ:「事前に情報を伝えないと、怒るお客さんがいるんです」

     「池に打ち入れた後に、池があることを教えておいてよと」

私  :「お客さんが訊かなかったから、と言えば?」

キャディ:「そんなこと言ったら、気まずくなります」

キャディさんとお客さんの心情が、

なんとなく想像できた。

キャディさんは、

後でクレームを言われたくないための

防衛手段として事前に情報提供する。

お客さんは、

ミスした時、自尊心を守るために

ミスの原因を自分以外に求めている。

キャディさんの行為は、

プレーヤーにとっては、効果的ではない。

事前に失敗を意識させてしまうから。

お客さんの行為は、

自分の主体性の未熟さを露出している。

普段から、

失敗の時に責められているんだろうな。

お互いの共通点は、

自分を中心に考えた行動である。

相手のことを考えた行動ではない。

何が、そうさせているのだろう?

これが分かれば、

ゴルフは、もっと

面白くなる。

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