応援、よろしくお願いします
入場料を取って
お客さんを呼ぶ商売は多々ある。
スポーツ・演劇・コンサートを比べてみる。
それぞれの商品は何か。
スポーツの選手は、技術。
演劇の役者は、演技。
コンサートのミュージシャンは、
歌唱・演奏。
お客さんは、それぞれの商品を見たり
感じたりするためにお金を払う。
そして、自らの意思で応援をする。
応援とは、
拍手であったり、
歓声であったり、
掛け声だったりする。
演劇では、「おひねり」という
入場料以外のお金が飛んでくる。
応援とは、
「心のおひねり」かもしれない。
そう考えると、
「応援、よろしくお願いします」
という発言。
「心のおひねり」、下さい。
「お金ください」と
お客さんに言っているように思える。
お客さんに与えるのが商売なのに、
貰おうとしている。
演劇の役者は、
終演後出口でお客さんを見送る。
ミュージシャンは、
アンコールに応える。
スポーツ選手は、
「応援、よろしくお願いします」と呼びかける。
誰が自立していて、誰がしていないか。