『対話』が生みだすもの

カーリング。

審判員が存在しないセルフジャッジ競技。

相手チームの失策を喜んだり、

そのような態度を示すことは、

慎むべき行為として忌避される。

勝ったチームも、

抱き合うなどして喜びを表現する前に

相手と握手する。

カーリング精神として掲げられており、

競技の根本がこの理念から

成立していることを示している。

ロコ・ソラーレというチーム。

ストーンを投げる前に4人で話し合う。

それが議論ではなく、

対話になっている。

自分の意見をそれぞれが言う。

それを投げる人が受け止め、

最後は、どう投げるかを決める。

ストーンを投げた後、

スウィーパー(氷をブラシで掃く人)が、

ストーンのスピードを目測して

主将(スキップ)や投げた選手に

情報を伝える。

その情報を基に両名は

スウィーパーに指示を出す。

対話から始まり、

投げる人が決断し、

投げた後は、

スウィーパーがフィードバックし、

それを基に指示(方向性)が出される。

反省などしていない。

常に先を見て、

より良くするためにはどうするのかを

みんなが主体的に行動している。

カーリングは、

「氷上のチェス」と言われるが、

チェス以上に考えたことを

より正確な動作で

アウトプットしなければならない。

チェスのように

駒を動かせばいいというものではない。

頭脳と身体を同時に使う、

まさに知行合一。

頭脳と身体をつなげるための

触媒となっているコミュニケーション。

スポーツは自分の身体を使った「人体実験」

対戦相手がいる場合は、

身体を使った

コミュニケーションのような気がしてきた。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次