選手の時間の使い方
スピードスケート選手だった
小平奈緒さんに
器械体操選手だった
村上茉愛(むらかみまい)さんが
選手時代の活動について
質問したことを思い出した。
私は体操だけしか
やってこなかったんですが、
小平さんは色々なこと、
ボランティアなどに
関心を持ち、取り組んでいました。
そのモチベーションやエネルギーは、
どこから来てるんですか?
小平さんは言う。
昔から「知ることを楽しむ」
ということが私の軸にあって、
そういった事が
色々な人と関わり合いながら
学びを育てていくという所に
つながっている、と。
現役の選手の時に
「余分なことはするな」
「練習だけに集中せよ」
という指示がなされる事がある。
小平さんのスケート以外のことに
現役選手の時に取り組んだ行動は、
何を意味しているのか?
彼女のスケート競技に関して、
効果的な行動ではないのだろうか?
彼女は言う。
金メダルや世界記録を
目指すことは必要。
でもそれが目的ではない。
目的はその人の人生に関すること。
金メダルは目的の途中にある。
彼女の練習以外の行動は、
彼女の目的に沿った行動であって、
誰もそれを阻害してはならない。
彼女の時間を
他人が奪ってはならない。
1日中、練習に明け暮れる
チームを見かける。
選手の時間を奪っていることに
気づいて欲しい。
誰もが自分に与えられた時間は
限られている。
その時間を選手の人生の目的のために
使うお手伝いするのが
指導者の役目の一つなのではないか。