コト消費とモノ消費
外国人が日本へ来て食事をした後に
話す言葉に意識が向いた。
多くの外国人が言う。
「いい経験ができた」
食事を堪能して
「美味しかった」
「お腹いっぱいになった」
と言う言葉は、
あるにはあるが多くはない。
日本人が外国へ行って食事をした後、
「いい経験ができた」
と言う人がどれだけいるのだろう?
食事に対する価値観の違いが
言葉に表れていると感じた。
コト(体験)に価値を見出すか、
モノ(値段、品質)に価値を見出すか。
食事を食品だけでなく、
食べる体験を価値と捉える人。
食事を出された食べ物だけを
価値と捉える人。
コトとモノ、
どちらが人に幸福感をもたらすのだろう?
モノは比較しやすいが、
コトは、比較しにくい。
アスリートの言葉を思い出した。
「頑張っている選手よりも楽しんでいる選手の方が強い」
頑張りは、
比較して競うが、
楽しみは、
比較する相手がいないため競わない。
どちらが自分の能力を発揮するんだろう?